| 人口 | 14,319 人 |
|---|---|
| 面積 | 177.67 km² |
| 人口密度 | 80.6 人/km² |
五戸町(ごのへまち)は、青森県南部地方の三戸郡に位置し、長い歴史と美しい自然に育まれた魅力あふれる町です。その成立は奈良時代まで遡り、古くから南部氏の勢力圏として地域の文化・産業の基盤が築かれてきました。町は起伏の多い地形と豊富な森林に囲まれており、五戸川や浅水川といった河川が生活を潤しています。農業が盛んな地域で、特に馬肉文化の根強さや多様な農産物が特色のひとつです。また、五戸町は南部方言が話される地域であり、素朴で温かい言葉の響きは来訪者にとって印象深いものとなります。地元の人々は伝統ある祭りや歴史文化を大切にしており、南部駒踊りやえんぶりなど、古来から伝わる行事を通して地域の結びつきを深めています。自然・歴史・文化の調和が見事に表れた五戸町は、四季折々の風景とあわせて訪れる人に深い感動を与えてくれます。
文化・風習
五戸町は中世以来、南部氏の領地として発展してきた歴史的背景を持ち、その文化は現在にも濃く受け継がれています。言葉は津軽弁ではなく南部方言が主に話され、柔らかく独特なイントネーションが特徴です。農業は古くから町の主産業であり、畜産・野菜・果樹など多岐にわたります。また、五戸町は「馬肉文化の町」として全国的に知られ、古くは農耕馬の歴史と結びつきながら食文化として発展してきました。 年中行事では、青森県南部地方を代表する伝統芸能「えんぶり」や「南部駒踊り」が有名で、作物の豊穣祈願や馬との関係が深い地域文化を体感することができます。さらに「五戸まつり」は町を代表する秋祭りで、神輿運行や山車、踊りなど多彩な催しが行われ、地域の活力と伝統が色濃く表れます。このほか、五戸町郷土資料館では、馬と共に歩んだ歴史や南部地方の暮らしを学ぶことができ、文化に親しむには最適なスポットです。
特産品
- 五戸町のりんご: 青森県を代表する果物であるりんごは五戸町でも広く栽培され、寒暖差の大きい気候を活かして、シャキッとした食感と強い甘みを持つりんごが収穫されます。直売所では取れたての新鮮なりんごを購入できます。
- 五戸黒毛和牛: 五戸町は県内でも畜産が盛んで、町内で肥育された黒毛和牛は柔らかな肉質と旨味で高い評価を受けています。町の飲食店でも味わうことができ、贈答品としても人気です。
- 五戸町のハチミツ: 豊かな森林と自然環境に育まれた五戸町のハチミツは、濃厚で風味豊か。花の種類によって味が異なるため、地元産ならではの個性を楽しめます。お土産品としても好評です。
- 五戸町のニンジン: 冷涼な気候と肥沃な土壌が甘みを引き出す五戸町のニンジンは、香りが強くジュースや料理に使うと素材の良さが際立ちます。県内でも評価の高い野菜のひとつです。
- 五戸町のシイタケ: 森林資源が豊富な五戸町では原木シイタケの生産も盛んで、肉厚で香り豊かなシイタケが収穫されます。焼き物や鍋料理に最適な逸品です。
年間イベント
- えんぶり(2月): 冬に行われる豊作祈願の行事で、田植え動作を模した踊りが特徴。頭にかぶるカラフルな烏帽子が印象的で、五戸町内の各地で披露されます。
- 五戸桜まつり(4月下旬): 小渡平公園などの桜が満開となり、多くの花見客が訪れます。春を感じる風物詩として人気のイベントです。
- 五戸まつり(8月末~9月): 神社の祭礼を中心に、山車や踊り、屋台が町を彩る五戸町最大の祭り。地域住民の参加が多く、にぎやかで活気ある行事です。
- 五戸町民体育大会(10月): 町民がスポーツを通じて交流する大会で、毎年多くのチームが参加し地域の絆を深めています。
- 五戸雪まつり(2月): 冬の雪を活用したイベントで、雪像展示や雪遊び体験が楽しめ、家族連れに人気です。
アクセス方法
- 新幹線・バス:最寄り駅は八戸駅で、駅から南部バスで五戸町へアクセスできます。
- 飛行機・バス:三沢空港・青森空港からそれぞれバスで五戸方面へ移動可能。
- 自動車:国道4号が町域を南北に通過し、八戸自動車道・八戸北ICが最寄りの高速出口です。
- 夜行バス:東京~八戸間の夜行バス利用後、八戸駅から路線バスで五戸町へ向かえます。
- フェリー:青森港から自動車・バスで五戸方向へ移動できます。
観光スポット
- 五戸町歴史民俗資料館 – 五戸町の歴史・民俗・馬文化を学べる資料館。
- 五戸城跡(古舘地区) – 南部氏の居城跡とされ、町の歴史を感じる静かな名所。
- 小渡平公園 – 桜の名所として有名で、春には多くの花見客でにぎわう。
- わむらのカシワの木 – 推定樹齢650〜750年の県天然記念物の巨木。
- 歴史みらいパーク – 文化施設や公園が集まる複合エリアで散策に最適。
