| 人口 | 1,840 人 |
|---|---|
| 面積 | 125.27 km² |
| 人口密度 | 14.7 人/km² |
青森県の北部、津軽半島の北端に位置する今別町は、三厩湾に面し、険しい山々と豊かな海に囲まれた美しい町です。
地名は古く「今淵(いまぶち)」と記され、源義経の伝承に由来する説と、アイヌ語の
「イ・マ・ペッ(それ・焼く・川)」に由来する説が残されています。
自然環境に恵まれ、今別川や長川、黒崎川などの河川が町を潤し、津軽国定公園に含まれる
袰月海岸 や 高野崎 の絶景は訪れる人々を魅了します。気候は
冬の降雪量が非常に多い「特別豪雪地帯」で、四季の変化がはっきりしているのが特徴です。
産業は漁業と農業が中心で、ホタテ・イカ・ボタンエビ、そして冷涼な気候で育つニンニク、
野菜などが主力となっています。
町には津軽弁が日常的に使われ、地域の祭りや神社の伝統行事が今も息づいています。
特に「荒馬まつり」は町を代表する郷土芸能で、毎年多くの大学生や観光客が参加し、
地域のにぎわいを生み出しています。自然・文化・歴史が融合した今別町は、訪れる人に
深い発見と温かさを与えてくれる場所です。
文化・風習
今別町は奈良時代から開拓が進んだ歴史を持ち、江戸時代には南部藩の統治下で発展しました。
今日でも町内の神社・寺院に歴史の名残が多く見られ、とりわけ
義経寺(ぎけいじ) や 鬼泊岩屋観音 は地元で信仰の厚い寺院として知られています。
町民が日常的に話す津軽弁は独自の響きを持ち、来訪者に親しみ深い雰囲気を与えてくれます。
年間を通じて地域の祭りが多く、特に夏の「荒馬まつり」は古くから続く郷土芸能で、
勇ましい荒馬の舞と掛け声が町に響き渡り、地元はもちろん町外からの参加者でも賑わいます。
自然と共生する暮らしも町の特色です。子どもたちは学校教育の中で地域の自然や農業について学び、
町全体で環境や地域文化を大切に守ろうという意識が根付いています。地域のつながりが濃く、
町民同士の温かい交流や助け合いの文化が今もなお息づく、魅力あふれる地域です。
特産品
- 今別町のニンニク:冷涼な気候と水はけの良い土壌で育つため、甘みが強く香り豊かな高品質のニンニクが生産されます。地元農家の丁寧な栽培により、県内でも評価の高い特産品です。
- ホタテ:三厩湾と津軽海峡に面した海で育つ今別のホタテは、肉厚で旨味が凝縮されています。刺身・焼き物・浜ゆでなど、さまざまな料理で楽しめる町の代表的な海産物です。
- イカ・タコ類:津軽海峡の速い潮流で育つ今別のイカやタコは身が締まり、独特の歯応えと風味が魅力です。地元漁港の朝市でも人気の品です。
- イクラ:地元で水揚げされた鮭から作られるイクラは、濃厚な旨味と美しい色合いが特徴です。季節限定ではありますが、贈答品としても喜ばれています。
年間イベント
- 荒馬まつり(8月上旬):今別町を代表する伝統芸能。勇壮な舞と鮮やかな衣装が魅力で、町外からの学生参加も多く、毎年大きな賑わいとなります。
- 今別町冬まつり:地域住民が協力して雪像を作り上げ、夜にはライトアップが行われる冬のイベント。家族連れに人気です。
- 地元神社の例大祭(夏〜秋):宇賀神社、稲荷神社など町内各地の神社で神輿や山車が巡行し、地域の伝統が感じられます。
- 産業祭(秋):地元産品の販売、農産物の展示、郷土料理の提供など、今別町の魅力を堪能できるイベントです。
アクセス方法
- 新幹線:北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」利用。青森駅から快速・車で約1時間。
- 飛行機:青森空港から車で約1時間20分。
- 鉄道(JR津軽線):青森駅 → 今別駅、または津軽二股駅で下車。
- 自動車:青森市中心部から国道280号を利用し約1時間半。
- バス:弘南バス(奥津軽いまべつ駅〜津軽中里)利用。
観光スポット
- 高野崎 – 海にかかる「潮騒橋」と「渚橋」の絶景が広がる名勝地。
- 袰月海岸 – 津軽国定公園の景勝地。荒々しい海岸線と澄んだ海が美しいエリア。
- 青函トンネル入口広場 – 本州側入口を間近で見られる貴重なスポット。「トンネル神社」も設置。
- 義経寺 – 源義経の伝承を持つ寺院で、歴史好きに人気。
- 鬼泊岩屋観音 – 洞窟内に祀られた観音堂で、パワースポットとして知られる。
- 道の駅いまべつ(半島プラザアスクル) – 休憩・買い物・食事が楽しめる町の玄関口。
- 鋳釜崎キャンプ場 – 海を望む静かなキャンプサイト。アウトドア派におすすめ。
