| 人口 | 14,999 人 |
|---|---|
| 面積 | 326.50 km² |
| 人口密度 | 45.9 人/km² |
青森県上北郡に位置する東北町は、奈良時代からの開拓に始まり、近世の甲地村、昭和の町制施行、そして2005年の上北町との合併を経て誕生した歴史ある町です。町は小川原湖を中心とする豊かな自然環境に恵まれ、農業・漁業・工業がバランスよく発展しています。特に長芋や大根、にんじんといった根菜類の生産に優れ、また小川原湖で漁獲されるワカサギやシジミは県内でも高い評価を受けています。町民の間には助け合いの文化が根付き、地域コミュニティ活動が活発に行われています。 東北町は「駅伝の町」として広く知られ、青森県民駅伝では町の部で13連覇を含む数々の実績を持ち、学校単位でも全国レベルの有力選手を輩出しています。冬季には豪雪に見舞われますが、その厳しい気候と自然と共に暮らす生活は、地域住民の強い結束を育み、伝統や文化の継承にもつながっています。小川原湖周辺では四季折々の美しい風景が広がり、湖水祭りや桜まつりといった季節の祭りも町の魅力を形づくっています。
文化・風習
東北町の文化は、自然と共生しながら受け継がれてきた歴史と、人々の生活文化が調和したもので構成されています。町は奈良時代から開拓が進められ、近世には甲地村として成立しました。その後、1963年に町制を施行し東北町となり、2005年には上北町と合併し現在の姿になりました。 生活文化面では、小川原湖の恵みと農耕文化が混ざり合い、ワカサギ漁やシジミ漁が地域の食文化として根付いています。根菜類の栽培が盛んな農業地域でもあり、長芋の生産量は県内トップクラスを誇ります。また、小中学校ではノルディックスキーが盛んで、冬季オリンピック日本代表選手を複数輩出するなど、雪国ならではのスポーツ文化も発達しています。 言語面では上北地方特有の南部方言が使われ、地域行事としては桜まつりや湖水祭りといった季節行事が親しまれています。これらの祭りは地域の一体感を育み、世代を超えて文化が受け継がれる重要な役割を果たしています。
特産品
- 長芋:青森県は全国有数の長芋産地であり、東北町は県内トップクラスの生産量を誇る地域です。粘りが強く、風味豊かな長芋はすりおろし、短冊、揚げ物など幅広い料理に活用されています。
- 大根:冷涼な気候を生かした大根栽培が盛んで、水分を多く含み甘みのある品質が特徴です。漬物用としても人気があります。
- にんじん:土壌に恵まれ、色鮮やかで甘みの強いにんじんが収穫されます。地元農協の直売所でも人気の農産物です。
- ワカサギ(小川原湖):小川原湖で水揚げされるワカサギは鮮度が高く、天ぷらやフライはもちろん、地元では酢みそ和えでの生食も好まれています。(Google マップ)
- シジミ(小川原湖):大粒で旨味が強く、味噌汁や佃煮に最適です。小川原湖の水質が生み出す濃厚な風味が特徴です。(Google マップ)
年間イベント
- 東北町桜まつり:春の訪れとともに行われる地域の恒例イベント。天王岱公園などで桜が見頃を迎え、多くの家族連れで賑わいます。(Google マップ)
- 湖水祭り:7月下旬に小川原湖で開催される夏の一大イベント。湖上花火、カヌー体験、地元物産販売など多彩な催しが行われます。(Google マップ)
- 花切川へら鮒釣り全国大会:毎年5月3日に行われる釣り大会で、全国から太公望が訪れます。(Google マップ)
- 創作花火コンクール:地元の人々が制作した花火が小川原湖周辺で打ち上げられ、独創的な花火が夜空を彩ります。
- 東北町秋まつり(上北地区):山車運行や郷土芸能が披露され、秋の収穫を祝う地域の祭りです。
アクセス方法
- 鉄道:青い森鉄道線の「小川原駅」「上北町駅」「乙供駅」「千曳駅」などが最寄りで、青森市や八戸市からのアクセスが良好です。(Google マップ)
- 飛行機:最寄りは三沢空港。空港から東北町までは車で約20~30分。(Google マップ)
- 自動車:上北自動車道「上北IC」「東北IC」が近く、青森市方面・八戸市方面への移動が便利です。
- バス:十和田観光電鉄バスおよび町民バスが各地域を結んでいます。
観光スポット
- 小川原湖 – 北海道のサロマ湖に次ぐ国内2位の汽水湖で、美しい湖畔風景と水産資源が魅力です。(Google マップ)
- 東北町歴史民俗資料館 – ナウマンゾウ臼歯、トラ顎骨、縄文遺物など地域の歴史資料を展示。(Google マップ)
- 銀杏の古木 – 樹齢800年と650年の2本の銀杏が町文化財に指定されている名所。(Google マップ)
- 古屋敷貝塚 – 先史時代の生活を物語る貝塚で、考古学的価値が高い遺跡。(Google マップ)
