| 人口 | 4,249 人 |
|---|---|
| 面積 | 590.74 km² |
| 人口密度 | 7.19 人/km² |
岩手県中西部に位置する西和賀町(にしわがまち)は、和賀郡に属する町で、東は北上市、西は秋田県横手市方面に接する内陸山間地域です。町域の三方を標高1,000m級の奥羽山脈の山々に囲まれ、中央部を南北に和賀川が貫流する細長い地形が特徴となっています。この地形条件により、日本有数の豪雪地帯として知られ、冬季には累積降雪量が10mを超えることもあります。
西和賀町は2005年に旧湯田町と旧沢内村が合併して誕生しました。豊かな自然環境と厳しい気候の中で培われた暮らしの知恵や文化が今も色濃く残り、温泉資源や雪国文化を生かした地域づくりが進められています。静かな山里の環境と人の温かさが共存する、奥羽山系を代表する山間の町です。
歴史
西和賀町一帯には、旧石器時代の大台野遺跡をはじめとする考古遺跡が点在しており、古くから人々が生活してきた地域であることが確認されています。中世以降は奥州街道から分岐する山道や峠道が整備され、内陸と日本海側を結ぶ交通の要所として機能してきました。
近世には盛岡藩の支配下に置かれ、湯田地域では温泉と鉱山、沢内地域では農業と山林資源を基盤とした集落が形成されました。2005年11月1日、湯田町と沢内村が合併し、西和賀町が発足します。合併後は行政サービスの維持と地域資源の再評価を軸に、雪国ならではの暮らしと観光を融合させた町づくりが進められています。
文化・風習
西和賀町では、豪雪地帯という厳しい自然条件の中で育まれた独自の生活文化や行事が今も大切に継承されています。冬季には雪を前提とした暮らしの知恵が息づき、雪冷房施設や「雪っこトンネル」など、雪を資源として活用する取り組みも行われています。
また、沢内地区では「生命尊重の行政」を掲げた旧沢内村時代の取り組みが全国的に知られ、地域福祉の先進地として評価されてきました。町内各地では鬼剣舞や神楽、民俗芸能が伝承され、西和賀町文化創造館 銀河ホールを拠点に、演劇や音楽などの文化活動も行われています。
特産品
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まいたけ:
西和賀町は菌床栽培によるまいたけの産地として知られ、年間を通じて安定した生産が行われています。肉厚で香りが強く、町内外の市場や飲食店で高い評価を受けています。
西和賀町のまいたけ産地 -
すっぽん:
温泉熱を利用した養殖が行われており、町内の飲食店や旅館で料理として提供されています。すっぽんスープやラーメンなど、地域ならではの味覚として親しまれています。
湯本温泉周辺 -
りんどう(花卉):
温泉水を利用したハウス栽培により、鉢花として周年出荷が可能なりんどうが生産されています。品質が安定しており、県内外へ出荷されています。
西和賀町のりんどう栽培地域 -
銀河高原ビール:
町内に醸造所を持つ地ビールで、清冽な水と冷涼な気候を生かした味わいが特徴です。地域ブランドとして観光とも結びついています。
沢内醸造所
移住・暮らし情報
- 生活利便性:湯本・川尻地区を中心に、スーパー、郵便局、金融機関、医療機関が集約されています。日常生活に必要な機能は町内で完結可能です。
- 子育て環境:小中学校が町内に配置され、少人数教育によるきめ細かな指導が行われています。自然体験学習も盛んです。
- 医療:西和賀さわうち病院を中心に診療体制が整えられています。
- 住宅事情:空き家活用や定住促進施策が進められており、自然志向の移住者に適した環境です。
- 暮らしの特徴:豪雪地帯であるため除雪体制が整備され、雪と共生する暮らしが前提となっています。
気候・生活環境
- 顕著な内陸性気候で、寒暖差が大きい。
- 特別豪雪地帯に指定され、冬季は積雪が非常に多い。
- 夏は冷涼で、熱帯夜はほとんど発生しない。
- 山岳と渓谷に囲まれ、静かな自然環境が保たれている。
地域ごとの特徴(エリア別)
- 湯本・川尻地区:町の行政・商業の中心地。ほっとゆだ駅が立地し、交通の拠点となっています。
- 沢内地区:山間部に集落が点在し、雪国文化や福祉の歴史が色濃く残る地域。
- 湯川地区:温泉地と自然景観に恵まれ、観光と保養の拠点となっています。
アクセス
- 鉄道: JR北上線:ゆだ錦秋湖駅 − ほっとゆだ駅 − ゆだ高原駅
- 道路: 秋田自動車道 湯田IC、国道107号
- バス:町民バス・おでかけバスが町内交通を担っています。
