人口 | 42,432 人 |
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面積 | 397.44 km² |
人口密度 | 107 人/km² |
北海道南部の渡島半島に位置する北斗市は、2006年(平成18年)に上磯町と大野町が合併して誕生した新しい市です。函館市に隣接し、津軽海峡や函館湾を望む温和な気候のもと、豊かな自然と共生する暮らしが営まれています。市内には北海道新幹線の玄関口である新函館北斗駅があり、東京から約4時間でアクセスできる利便性が魅力です。北斗市は「北海道水田発祥の地」としても知られ、古くから稲作や野菜の栽培が盛んに行われてきました。トマトや長ネギ、ホウレンソウなどの農産物が特産であり、漁業も盛んで津軽海峡の新鮮な魚介類が水揚げされます。また、観光面では「トラピスト修道院」や「きじひき高原」などが有名で、四季折々の風景を楽しむことができます。自然と産業、そして文化が調和する北斗市は、道南地域を代表する魅力あふれる都市です。
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文化・風習
北斗市は、豊かな自然とともに歴史と伝統を大切に受け継いでいます。明治期に創設された「トラピスト修道院」は日本初のシトー会修道院として知られ、現在も修道士たちによる農耕や製菓が行われ、観光名所となっています。春には「法亀寺のしだれ桜」が咲き誇り、市民や観光客で賑わいます。夏には「北斗市夏まつり」や「北斗陣屋桜まつり」など、地域の絆を感じる祭事が開催されます。また、冬季は「北斗フェスタ」や雪灯りイベントなどが行われ、幻想的な風景が広がります。市民の間では北海道方言が今も息づき、素朴で温かみのある会話が交わされます。農業を基盤にしながらも、テクノポリス函館上磯工業団地など新しい産業も発展しており、伝統と革新が共存するまちです。このように、北斗市は人と自然、歴史と未来が共に歩む文化を育んでいます。
特産品
- ふっくりんこ(北海道米):北斗市の農業試験場で開発されたブランド米で、粒立ちの良さと粘りが特徴。全国的にも高評価を得ています。
- 北斗トマト:温暖な気候を活かして栽培されるトマトは甘みが強く、トマトジュースや加工品も人気です。
- 北海ウド:旧上磯町で北海道初のハウス促成栽培に成功した伝統野菜。柔らかく香り高い味わいが特徴です。
- 八郎沼産山菜:春には八郎沼公園周辺でタラの芽やフキノトウが採れ、地元の味覚として親しまれています。
- トラピスト修道院製品:修道士の手によるバターやクッキー、ジャムは北海道を代表するお土産。トラピスト修道院の売店で購入可能です。
- 道の駅 みそぎの郷 きこない(周辺連携スポット):北斗市から車で約20分の木古内町にある人気の道の駅で、北斗産野菜や特産品も販売されています。
年間イベント
- 北斗陣屋桜まつり(4月):戸切地陣屋跡で開催。歴史ある桜並木が美しく咲き誇る春の名所です。
- 北斗桜回廊(4月下旬):法亀寺・清川陣屋跡・大野川沿いを結ぶ桜並木がライトアップされ、幻想的な夜桜を楽しめます。
- 北斗市夏まつり(7月):市民総参加の夏の一大イベントで、盆踊りや太鼓演奏、屋台などで賑わいます。
- 北斗市商工観光まつり in 八郎沼(9月):地元グルメや特産品の販売、ステージイベントが行われる人気フェスティバル。
- 北斗市茂辺地さけまつり(11月):茂辺地川で開催される恒例行事。鮭のつかみどり体験や海産物販売が行われます。
アクセス方法
- 飛行機:全国各地から新千歳空港へアクセス可能。新千歳からはJRで函館方面へ約3時間、新函館北斗駅で下車。
- 新幹線:新函館北斗駅が北海道新幹線の終着駅。東京から最速約4時間で到着。
- 車:函館江差自動車道の北斗中央IC・北斗追分ICを利用。札幌からは約4時間のドライブで到着します。
- バス:函館駅や函館空港から北斗市内行きのバスが運行しており、観光地を巡ることも可能です。
- フェリー:本州側の青森・大間から函館港へのフェリー便を利用。港からは車で約20分で北斗市中心部に到達します。
観光スポット
- トラピスト修道院 – 日本初のシトー会修道院。ポプラ並木と赤レンガの建築が美しい人気観光地です。
- きじひき高原パノラマ展望台 – 函館山や津軽海峡を一望できる絶景スポット。キャンプ場も併設されています。
- 八郎沼公園 – 春は桜、秋は紅葉が美しい自然公園。市民の憩いの場として親しまれています。
- 法亀寺 – 樹齢300年以上といわれる「しだれ桜」で知られる寺院。夜間ライトアップも行われます。
- 松前藩戸切地陣屋跡 – 江戸時代に築かれた陣屋跡で、国指定史跡。歴史散策に最適です。