北海道天塩町完全ガイド｜観光・文化・特産品・アクセス情報

北海道の北部、日本海に面する天塩町は、雄大な天塩川の河口に位置し、北海道でも指折りの自然豊かな町として知られています。 町名は「天塩川」に由来し、古くからアイヌの人々の生活と深く結びついた土地でした。明治期の開拓以降、農業や漁業を中心に発展し、特に大ぶりなヤマトシジミの産地として全国的に有名です。 また、天塩温泉「夕映」や鏡沼海浜公園など観光スポットも多く、地元の人々は自然と共生しながら豊かな生活を送っています。 一年を通して、厳島神社祭や鏡沼しじみまつり、てしお川港まつりなど多彩な行事が開かれ、訪れる人々に地元の温かさを感じさせます。 美しい自然、悠久の歴史、そして人々の誇りが調和する、まさに「北海道の原風景」が息づく町、それが天塩町です。

文化・風習

天塩町は、アイヌ文化の影響を色濃く残しつつ、明治時代の開拓により発展した歴史を併せ持つ地域です。 この町では、漁業・酪農・林業などの一次産業が今も暮らしの基盤を支え、自然との共生が生活の中心にあります。 北海道方言が日常的に使われ、地域の人々の絆は強く、伝統を守りながら現代的な町づくりを進めています。 天塩川の恵みを受けたヤマトシジミ漁や、サケの遡上を祝う「てしお川港まつり」などは、町の誇りとして長く受け継がれています。 また、アラスカ州ホーマー市やロシア・トマリ市との国際交流も行われ、国境を越えた文化交流の町としても注目されています。 町民は自然とともに生き、祭りや行事を通じて地域文化を次世代へと繋げています。天塩町の風習には、古き良き北海道の精神が今なお息づいています。

特産品

• 天塩町のシジミ：天塩川の河口やサロベツ原野の湖沼で採れるヤマトシジミは、北海道一の漁獲量を誇ります。粒が大きく、深みのある旨味が特徴で、しじみ汁やしじみラーメンなどに使用されています。
• 天塩町の乳製品：町内には約1万頭以上の乳牛が飼育され、年間5万トンに及ぶ生乳が生産されます。新鮮な牛乳やバター、プリンなどの加工品「てしおChuChuプリン」も人気です。
• 海産物（サケ・タコ・ホッケ）：天塩町沿岸では秋サケ漁やタコ漁が盛んです。特に「天塩タコキムチ丼」は、町内の飲食店で提供される人気ご当地グルメとして有名です。
• 農産物（ジャガイモ・大豆）：冷涼な気候を活かした農作物が豊富で、ジャガイモや大豆は特産品の一つ。大豆を使った味噌や豆腐製品も地元で人気があります。

年間イベント

• 鏡沼しじみまつり（7月）：地元のシジミをテーマにしたイベント。採れたてのシジミ汁や特産品販売、音楽ステージなどが行われ、多くの観光客で賑わいます。
• 厳島神社祭（7月中旬）：江戸期創建の厳島神社で行われる伝統行事。山車や神輿が町を練り歩き、夏の風物詩として親しまれています。
• てしお川港まつり（8月中旬）：天塩川河口で行われる町最大の祭り。花火大会やステージイベントが行われ、夜空を彩る大輪の花火が観光客を魅了します。
• てしお秋の味まつり（9月）：秋の味覚を堪能できるイベントで、町産の農水産物を使った料理が並びます。地元グルメを楽しむ絶好の機会です。
• 天塩町冬まつり（2月）：雪像づくりやスノーモービル体験、氷上釣り大会など冬ならではのイベントが満載。町全体が雪景色の中で盛り上がります。

アクセス方法

• 飛行機：最寄りの空港は稚内空港。東京（羽田）から約2時間のフライトで到着し、空港から天塩町までは車で約1時間半です。
• JR：JR宗谷本線幌延駅が最寄駅。駅からは沿岸バスまたはタクシーで約30分です。
• 自動車：旭川方面から国道40号を北上し、幌延経由で約3時間半。留萌方面からは国道232号線を利用し、約2時間半のドライブです。
• バス：沿岸バスの「特急はぼろ号」で札幌から約5時間半。天塩町中心部に直行します。

観光スポット

• 天塩川 – 北海道遺産に選定された大河。カヌーや釣りが楽しめるほか、川沿いの自然景観が美しい。
• 天塩川歴史資料館 – 旧役場庁舎を利用した資料館で、町の歴史や木材・漁業文化を紹介しています。
• 天塩温泉 夕映 – 日本海を一望できる温泉施設。塩化物泉の湯は美肌効果があり、レストランや宿泊も可能。
• 鏡沼海浜公園 – キャンプ場・展望台を備えた人気観光地。松浦武四郎像も設置され、天塩の自然と歴史を体感できます。
• 天塩大橋 – 天塩川に架かる美しいアーチ橋で、夕陽と川の風景が見事な撮影スポットです。

関連リンク

• 天塩町役所公式サイト
• 天塩町の地図（Googleマップ）