人口 | 5,975 人 |
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面積 | 204.09 km² |
人口密度 | 29.2 人/km² |
北海道上川郡当麻町(とうまちょう)は、北海道中央部・上川盆地の東端に位置し、大雪山連峰を望む自然豊かな町です。町の名はアイヌ語の「トオマ(湿地の多いところ)」に由来し、1893年に屯田兵が入植したことから開拓の歴史が始まりました。現在では農業と林業が主要産業で、特に「優良米の産地」として全国的に知られています。さらに、一玉75万円の値がついたこともある高級ブランドスイカ「でんすけすいか」は当麻町を代表する特産品です。また、町花のキクや「大雪の薔薇」と呼ばれる夏バラの栽培も盛んで、農業と花の町としての魅力を高めています。町面積の約65%を森林が占め、地元産木材の活用や森林教育にも力を入れています。豊かな自然と人の手が調和した町として、観光や移住地としても注目されています。
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文化・風習
当麻町は屯田兵の入植以降、北海道開拓の歴史とともに発展してきた町です。明治時代には米作が始まり、現在でも「北海道を代表する良質米の産地」として知られています。町民の生活は自然との共生に根ざしており、四季の移ろいを大切にする文化が息づいています。地域の方言である北海道弁が今も生活の中に残り、温かな人のつながりが特徴です。
四季を通して行事が盛んで、夏には「とうま夏まつり」が町中心部で開催され、盆踊りや花火大会で賑わいます。冬には「とうま雪あかり」が開催され、手作りの雪灯りが町を幻想的に照らします。また、「当麻鐘乳洞まつり」や「ふれあい収穫祭」など、地域資源を活かしたイベントも人気です。町民が自然と共に生き、地域全体で支え合う暮らしの姿勢が、当麻町の文化と風習を形作っています。
特産品
- でんすけすいか: 当麻町発祥の黒皮スイカで、果肉が非常に甘くシャリ感が強いのが特徴。一玉75万円の値がついたこともある高級フルーツとして全国に知られています。
- 大雪の薔薇: 「夏バラ日本一」と評される美しいバラ。清涼な気候が花色と香りを引き立て、全国の愛好家に人気があります。
- キク: 町花でもあるキクの栽培が盛んで、品評会では高い評価を受けています。秋には町内が色とりどりの菊で彩られます。
- 当麻米: 北海道米の中でも特に品質が高く、連続して食味ランキング「特A」を獲得。甘みと粘りのバランスが絶妙です。
- 木工製品: 当麻町森林組合による町産木材を使った家具やクラフト品。木の温もりを生かしたデザインが特徴で、町の道の駅などで販売されています。
年間イベント
- とうま雪あかり(2月): 雪と氷で作られた灯りが町を照らす幻想的なイベント。家族連れや観光客に人気です。
- 当麻さくらまつり(5月上旬): 当麻山自然公園 などで桜が満開となり、地元グルメの屋台が並びます。
- とうま夏まつり(7月下旬): 花火大会や盆踊りが行われる夏の一大イベントで、町内外から多くの人が訪れます。
- ふれあい収穫祭(10月): 農産物の直売や食事コーナーなど、秋の味覚を満喫できる祭りです。
- 当麻町冬のライトアップ(12月): 道の駅とうま 周辺がイルミネーションで飾られ、冬の夜を華やかに彩ります。
アクセス方法
- 飛行機: 最寄りは 旭川空港(東神楽町)。空港から車で約40分。
- 鉄道: JR石北本線 当麻駅 が中心駅。旭川駅から約25分。
- バス: 道北バス「旭川駅前」から当麻方面行きが運行。所要約40分。
- 車: 国道39号を経由し、旭川市中心部から約25km(約30分)。道央自動車道・旭川北ICからもアクセス良好。
- 自転車: 旭川駅から当麻町までは約25km。石狩川沿いを走るルートが人気で、春から秋にかけてサイクリングに最適です。
観光スポット
- 当麻鍾乳洞 – 北海道指定天然記念物。神秘的な鍾乳石が続く洞内を探検できます。
- 当麻山自然公園 – 春は桜、秋は紅葉が美しく、展望台から上川盆地を一望できます。
- 当麻町歴史民俗資料館 – 当麻の開拓史や生活文化を学べる施設。
- 当麻ダム – 美しい湖面と大雪山の眺めが魅力。散策や写真撮影にも人気です。
- 道の駅とうま – でんすけすいかや地元野菜、木工製品を販売。観光の拠点にも最適です。