人口 | 70,246 人 |
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面積 | 294.65 km² |
人口密度 | 238 人/km² |
北海道恵庭市(えにわし)は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置し、北海道石狩振興局に属する都市です。美しい自然と都市機能が調和した「花のまち」として全国的に知られており、市民による花いっぱい運動が盛んです。市内には「恵み野地区」をはじめとする美しい街並みが広がり、ガーデニング文化の発信地としても高い評価を受けています。明治初期に始まった開拓の歴史と、アイヌ文化の名残が共存する土地で、豊かな自然と共に歩んできたまちです。市域の約3分の2は森林で占められ、支笏洞爺国立公園の一部でもあります。恵庭岳や漁川渓谷などの自然景観は四季折々に表情を変え、訪れる人々を魅了します。また、農業と工業がバランスよく発展しており、サッポロビール北海道工場などの産業拠点もあります。札幌・千歳の両都市圏へのアクセスの良さから、居住地としても人気が高まっています。
文化・風習
恵庭市は、アイヌ語で「エエンイワ(尖った山)」に由来する恵庭岳を背景に、古代より自然と共に生きてきた地域です。明治時代には山口県や高知県などからの入植者が農地を開拓し、米作や酪農が広まりました。今日では、恵庭市民が誇る花と緑の文化が根づき、「ガーデニングのまち」として全国的に知られています。特に「恵み野地区」は都市景観大賞を受賞し、緑豊かな住宅地として人気です。
生活の中には、北海道方言や地域特有の風習が息づいており、アイヌ文化の影響を残した祭事や地名も見られます。市内では「恵庭夏まつり」や「雪あかりまつり」など、四季を彩る地域行事が盛んに開催され、地域コミュニティの絆を深めています。さらに、自然を尊び、共生する精神が生活の根底に流れており、庭造りや地域清掃などの市民活動が活発です。花と緑、歴史と文化、そして人の温かさが恵庭の魅力を支えています。
特産品
- えびすかぼちゃ:1964年に北海道で初めて栽培された品種で、恵庭がその発祥地の一つ。「恵庭のえびす」として関西方面へも出荷され、今ではスイーツやプリンなどの加工品にも活用されています。
- 恵庭産花苗:恵庭は道内屈指の花苗生産地であり、大通公園の花壇にも恵庭産の花が多く使われています。種類・品質ともに全国トップクラスです。
- 恵庭米:中山久蔵が北海道で初めて稲作に成功した地の一つとされ、現在もクリーン農業による安心・安全な米づくりが行われています。
- えこりん村のラム肉:えこりん村で育てられた放牧羊のラム肉は臭みが少なく、地元レストランでも人気です。
- 地元スイーツ:恵庭産のサツマイモやえびすかぼちゃを使ったスイーツは「道と川の駅 花ロードえにわ」でも販売され、観光客にも好評です。
年間イベント
- 恵庭さくらまつり:毎年春、恵み野中央公園を中心に行われ、満開の桜の下でステージイベントや屋台が並びます。
- 恵庭夏まつり:太鼓演奏や盆踊り、花火大会が行われる夏の風物詩で、家族連れで賑わいます。
- えこりん村ガーデンフェス:えこりん村で開催される花と緑のイベント。園芸教室や花苗販売が人気です。
- 恵庭市民体育祭:地域住民がスポーツを通じて交流する恒例行事で、市内各地域対抗の競技が行われます。
- 恵庭市雪あかりまつり:冬の夜、花の拠点 はなふるなどで雪灯籠やイルミネーションが点灯し、幻想的な光景を楽しめます。
アクセス方法
- 飛行機:最寄りは新千歳空港で、空港から恵庭市中心部まで車で約30分。空港連絡バスも運行しています。
- 電車:JR恵庭駅(千歳線)を中心に、札幌方面・新千歳空港方面へ直通列車が運行。快速「エアポート」で札幌まで約25分です。
- バス:えにわコミュニティバスのほか、北海道中央バスの都市間バスが札幌・千歳方面と接続しています。
- タクシー:恵庭駅・恵み野駅前から市内各地へアクセス可能。空港からもタクシー利用で約25分。
- 自動車:道央自動車道 恵庭ICがあり、札幌・苫小牧方面からのアクセスも良好です。
観光スポット
- 白扇の滝・ラルマナイの滝・三段の滝(恵庭渓谷) – 美しい滝が連続する景勝地で、紅葉の名所としても有名です。
- えこりん村 – 動物と触れ合える観光牧場で、羊の放牧やガーデン見学が楽しめます。
- 花の拠点「はなふる」 – 花と緑の複合施設で、ガーデン展示やカフェ、物産販売が充実しています。
- 道と川の駅 花ロードえにわ – 恵庭の観光・グルメ・特産品が揃う休憩スポット。観光情報センターも併設。
- えにわ温泉ほのか – 天然温泉と岩盤浴を備えた人気の日帰り入浴施設。