人口 | 19,362 人 |
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面積 | 600.71 km² |
人口密度 | 32.2 人/km² |
北海道のほぼ中央部に位置する富良野市(ふらのし)は、四季折々の自然美と豊かな文化が調和したまちです。明治期の開拓によって形成され、現在では「北の国から」の舞台として全国的に知られるほか、スキー・ラベンダー・ワインなど多彩な魅力で国内外から観光客を集めています。 市の中心部からは十勝岳連峰を望むことができ、夏は紫色の花畑、冬はパウダースノーの銀世界が広がります。農業を基幹としつつも、観光・芸術・食文化の分野で独自の発展を遂げており、豊かな自然と人の温かさが共存する北海道屈指の観光都市です。
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文化・風習
富良野市は、開拓時代からの歴史と自然環境に育まれた文化を誇ります。特に、倉本聰脚本のドラマ『北の国から』の舞台として全国的に有名で、舞台地である麓郷地区には今もドラマの撮影セットが保存され、観光スポット「麓郷の森」として人気を集めています。 市民の暮らしは自然との共生を基盤にしており、農作業とともに季節の行事を大切にする風習が根付いています。冬には「北海へそ祭り」や「ふらの歓寒村」など、地域一体となったイベントが行われ、雪と光が織りなす幻想的な風景が訪れる人々を魅了します。 また、富良野弁と呼ばれる柔らかいイントネーションの方言が今も使われ、地元の温かみを感じさせてくれます。近年では「風のガーデン」や「富良野芸術の森」など、芸術と自然を融合させた文化拠点も整備され、豊かな感性が息づくまちとして注目されています。
特産品
- 富良野メロン: 富良野を代表する夏の味覚。糖度が高く香り豊かな赤肉メロンで、7月から8月にかけて最盛期を迎えます。 (地図)
- 富良野ワイン: 富良野の冷涼な気候はブドウ栽培に最適で、市内の 富良野ワイン工場 では自社畑のブドウから醸造された赤・白ワインを試飲できます。限定生産の「富良野特選ワイン」も人気。
- 富良野チーズ: ふらのチーズ工房 では、ナチュラルチーズやバター、アイスクリームを製造。見学や手作り体験も可能で、観光客に好評です。
- 富良野野菜: トマト、玉ねぎ、アスパラ、ニンジンなど、冷涼な気候が生み出す甘みの強い野菜が自慢。地元直売所「フラノマルシェ」で購入できます。
- 富良野ラベンダー: 富良野の夏を象徴する花。特に ファーム富田 は国内外の観光客に人気で、ラベンダーソフトや香水、ドライフラワー製品も販売されています。
年間イベント
- 北海へそ祭り(7月28〜29日): 富良野が北海道の「へそ」に位置することから始まったユニークな祭り。お腹に顔を描いた踊り手たちが市街を練り歩き、全国的にも有名です。 (会場地図)
- ふらのワインぶどう祭り(9月): 富良野産ブドウの収穫を祝う祭り。搾りたてのワインやグルメ屋台が並び、富良野市民の秋の恒例行事です。
- ふらの歓寒村(12月〜3月): 冬季限定の体験型雪の村。氷のバーやチューブ滑り、スノーモービル体験など、冬の富良野を満喫できる人気イベント。 (会場地図)
- ラベンダー祭り(7月): 見頃を迎えるラベンダー畑で開催される夏のイベント。ファーム富田や日の出公園で花摘み体験・写真撮影を楽しめます。
- ふらのグルメフェスティバル(秋): 富良野産食材を使った料理が味わえる食の祭典。地元レストランが出店し、オムカレーやバーガーなど多彩なメニューが並びます。
アクセス方法
- 新千歳空港からバス: 直行バスで約2時間30分。天候に左右されにくく、観光客に便利なルート。
- 新千歳空港からJR: 千歳線・根室本線経由で約2時間40分。途中の美瑛・上富良野を経由する車窓風景も見どころです。
- 旭川空港からバス: 約1時間で富良野駅前に到着。運行便も多くアクセス良好。
- 旭川空港から車: 国道237号線を利用し約1時間。十勝岳連峰を望む絶景ドライブが楽しめます。
- 札幌市内からJR: 富良野線で約2時間30分。乗り換えなしの特急列車もあり、観光客に人気のルートです。
観光スポット
- 富良野スキー場 – 世界的にも評価の高いパウダースノーが魅力。初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースを誇ります。
- 風のガーデン – ドラマ『風のガーデン』の舞台にもなった英国風庭園。四季の花々が咲き誇る癒しの空間です。
- ニングルテラス – 森の中に並ぶクラフトショップ群。夜には灯りがともり幻想的な雰囲気に包まれます。
- 富良野ワイン工場 – 地元ブドウを使用したワインの製造過程を見学でき、展望台からは富良野盆地を一望できます。
- ふらのチーズ工房 – チーズ作り体験やジェラート販売が人気。地元の乳製品の魅力を満喫できます。