| 人口 | 4,353 人 |
|---|---|
| 面積 | 449.78 km² |
| 人口密度 | 9.68 人/km² |
北海道後志総合振興局に属する蘭越町(らんこしちょう)は、豊かな自然と清らかな水に恵まれたまちです。町名はアイヌ語の「ランコ・ウシ(ranko-us-i)=桂の木の多い所」に由来します。古くから尻別川流域の肥沃な平野を中心に農業が発展し、現在も稲作を主体とした「らんこし米」のブランドで知られています。明治期に開拓が進み、1954年(昭和29年)に町制を施行して独立自治体となりました。四季がはっきりしており、夏は緑豊かで過ごしやすく、冬は特別豪雪地帯に指定されるほど雪が多い地域です。ニセコ連峰や雷電山、目国内岳などの山々に囲まれ、温泉やスキー場など観光資源も豊富です。地域住民の結束が強く、伝統行事や地域イベントを通じて深い絆が育まれています。蘭越町は、北海道らしい自然と人情が共存する、穏やかで魅力的なまちです。
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文化・風習
蘭越町は、明治時代の開拓期に多くの移住者によって築かれた地域で、農業と共に発展してきました。町内では北海道方言が今も日常的に使われ、人々のあたたかい交流が息づいています。自然に寄り添う暮らしと、互いに助け合う地域コミュニティの存在がこの町の大きな特徴です。
夏には「蘭越町夏まつり」が開催され、露店やステージイベント、夜には花火大会が行われ、町全体が活気に包まれます。秋には収穫を祝う「らんこし新米まつり」も開かれ、特産の新米や農産物の販売が行われます。冬は「蘭越雪あかりまつり」で町が幻想的な雪灯りに包まれ、地元住民と観光客が冬の情景を楽しみます。
このように、蘭越町では四季折々の行事を通じて地域文化が継承され、自然と人々の調和が感じられる独自の風土が息づいています。
特産品
- らんこし米: 尻別川流域の清流と肥沃な土壌から生まれる高品質な米。冷めても甘みが強く、「おいしい北海道米」として評価されています。
- 乳製品: 酪農が盛んで、町内の牧場では新鮮な生乳を使用した牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品が生産されています。
- ホップ: ニセコ地域を含む蘭越町周辺はホップの生産地でもあり、地元産ビールやクラフトビールの原料として注目されています。
- ジャガイモ: 「男爵」や「きたあかり」などの品種が栽培され、ホクホクした食感が特長。地元の食卓に欠かせない食材です。
- 貝の化石・アクセサリー: 蘭越町には「蘭越町貝の館」があり、貝化石を活用した土産品や展示が人気です。
年間イベント
- 蘭越町夏まつり(8月上旬): 町民総出で行われる夏の一大イベント。盆踊り、屋台、花火大会が行われ、地域の絆を感じられるお祭りです。
- 蘭越雪あかりまつり(2月): 雪灯籠やアイスキャンドルが町を彩る幻想的な冬のイベント。写真愛好家にも人気があります。
- らんこし新米まつり(9月): 秋の収穫を祝うイベントで、町内産の新米や野菜の販売、郷土料理の提供が行われます。
- らんこし温泉まつり(10月): 温泉街を中心に催されるイベントで、地元グルメやステージイベントが楽しめます。
- 蘭越マラソン大会(7月): 「らんこしの森」や尻別川沿いを走る自然豊かなコースで行われるスポーツイベント。
アクセス方法
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新千歳空港から: 車で約2時間30分(道央自動車道・国道5号経由)。
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札幌市から: JR函館本線で「蘭越駅」まで約3時間(小樽・倶知安経由)。
蘭越駅(JR北海道) - 自動車利用: 札幌市中心部から車で約2時間半。国道230号線または国道5号線を経由してアクセス可能。
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バス: ニセコバス「雷電線」「福井線」で岩内・寿都方面やニセコ方面へ運行しています。
ニセコバス時刻表(蘭越停留所)
観光スポット
- 蘭越町貝の館 – 世界各地の貝や化石を展示する博物館。町のシンボル的存在で、子どもにも人気。
- ニセコ湯本温泉 幽泉閣 – 源泉かけ流しの天然温泉で、地元民にも観光客にも愛される癒しのスポット。
- 大湯沼 – 硫黄の香りが漂う地熱地帯にある天然の湯沼。紅葉の名所としても知られます。
- 紅葉の滝 – 秋には見事な紅葉が広がる絶景の滝。ハイキングコースとしても人気です。
- 道の駅らんこし・ふるさとの丘 – 地元産の農産物や加工品を販売する直売所。ドライブ休憩にもおすすめ。
- 道の駅シェルプラザ・港 – 港町地区に位置し、貝の展示や地元海産物の販売を行う施設。
