| 人口 | 4,340 人 |
|---|---|
| 面積 | 334.84 km² |
| 人口密度 | 13 人/km² |
岩手県東南部に位置する住田町(すみたちょう)は、気仙郡に属する内陸の町で、北上高地南部の山々に囲まれた自然豊かな地域です。町域の約9割を森林が占めており、古くから林業を基幹産業として発展してきました。町の中央部から南へは気仙川が流れ、その流域に集落や農地が形成され、山地と河川が調和した景観が広がっています。海には接していませんが、沿岸部と内陸部を結ぶ結節点としての役割も担ってきました。
住田町は「森林・林業日本一の町」を掲げ、気仙スギをはじめとする木材資源の循環利用や、木材加工・住宅産業の振興に積極的に取り組んでいます。近年は自然環境と共生する持続可能なまちづくりを進めながら、豊かな自然、落ち着いた生活環境、地域文化を大切に守り続けている町として評価されています。
歴史
住田町の地域は、近世には伊達藩の支配下にあり、山林資源と農業を基盤とした生活が営まれてきました。江戸時代には気仙川流域を中心に集落が発展し、林産物や農産物の供給地として重要な役割を果たしていました。明治期に入り、1889年の町村制施行によって世田米村、上有住村、下有住村が成立し、それぞれが独立した行政単位として歩みを始めます。
1955年(昭和30年)4月1日、世田米町・上有住村・下有住村の3町村が合併し、現在の気仙郡住田町が誕生しました。合併後は行政機能の集約と生活基盤の整備が進められ、林業を中心とした産業振興が本格化します。高度経済成長期以降は人口減少や過疎化と向き合いながらも、独自の林業施策や地域資源を生かしたまちづくりを進め、現在に至っています。
文化・風習
住田町の文化は、山と森に囲まれた暮らしの中で育まれてきた林業文化と農村文化を基盤としています。地域行事や祭りでは、集落単位での結びつきが今も色濃く残り、世代を超えて地域の伝統が受け継がれています。特に、五葉山周辺で生産されていた火縄に由来する火縄銃鉄砲隊の演武は、地域の歴史と文化を象徴する存在です。
また、町内には宮沢賢治ゆかりの地として知られる種山ヶ原があり、自然と文学を結びつけた文化的な価値も有しています。音楽イベントや星空観察など、自然環境を生かした文化活動も行われ、住田町ならではの静かで奥行きのある文化風土が形成されています。
特産品
-
気仙スギ:
住田町を代表する林産資源で、良質な材質と美しい木目が特徴。住宅用材や内装材として高い評価を受けており、町内の木材加工施設で製材・加工が行われている。
住田町の木材加工施設を見る -
原木しいたけ:
豊かな森林環境を生かして生産される原木しいたけは、香りと旨味が強く、町内外で親しまれている。乾しいたけとしても流通している。
住田町のしいたけ産地を見る -
米・雑穀:
気仙川流域の限られた平地で栽培される水稲や雑穀は、寒暖差のある気候を生かした安定した品質が特徴。主に地元消費や直売所で流通している。
住田町の農地を見る -
木工製品:
気仙スギを用いた家具や生活雑貨が製作されており、温もりのあるデザインが評価されている。町内施設やイベントで販売されている。
住田町の木工関連施設 -
農産加工品:
山菜加工品や漬物など、地域の食文化を生かした加工品が道の駅や直売所で販売されている。
住田町の直売所
移住・暮らし情報
- 生活利便性:町の中心である世田米地区には、役場、金融機関、商店、医療機関が集まり、日常生活に必要な機能が確保されている。
- 子育て環境:小学校・中学校が町内に配置され、少人数教育によるきめ細かな指導が行われている。自然体験の機会が多い点も特徴。
- 医療:町内の診療所に加え、岩手県立大船渡病院など周辺医療機関との連携が図られている。
- 住宅事情:自然に近い住環境が広がり、持ち家中心の住宅地が多い。林業を生かした木造住宅も特徴的。
- 暮らしの特徴:豪雪地帯に指定されており、冬季の積雪対策は必要だが、地域全体での除雪体制が整備されている。
気候・生活環境
- 内陸性の大陸性気候で、夏と冬の寒暖差が大きい。
- 冬季は降雪量が多く、山間部では積雪が深くなる。
- 夏は比較的冷涼で、猛暑日は少ない。
- 森林と清流に囲まれた静かな生活環境が特徴。
地域ごとの特徴(エリア別)
- 世田米地区:町役場や商業施設が集まる行政・生活の中心地。
- 上有住地区:上有住駅が立地し、滝観洞などの観光資源を有する地域。
- 下有住地区:農地と森林が広がる静かな集落地域。
- 大股地区:山間部に位置し、自然環境と密接に結びついた暮らしが営まれている。
