| 人口 | 3,333 人 |
|---|---|
| 面積 | 86.90 km² |
| 人口密度 | 38.4 人/km² |
北海道のほぼ中央、上川盆地に広がる比布町(ぴっぷちょう)は、豊かな自然と人々の温かい暮らしが息づくまちです。町の中心部からは雄大な大雪山連峰を望むことができ、「世界一大雪山がきれいに見えるまち」とも称されています。明治時代に滋賀・香川・愛媛などからの入植者によって開拓された歴史を持ち、アイヌ語で「石のごろごろする川」を意味する「ピピペッ(pipi-pet)」が地名の由来とされています。 主要産業は農業で、北海道を代表するブランド米「ゆめぴりか」が生まれた地として知られています。夏はいちご狩り、冬は町営「ぴっぷスキー場」でスキーを楽しむ観光客でにぎわい、「スキーといちごのまち」をキャッチコピーに地域振興が行われています。 豊かな自然、温泉、地元の味覚、そして地域の絆が息づく比布町は、四季を通じて訪れる人々に温もりと感動を与える場所です。
文化・風習
比布町は、明治期の開拓以来、自然と共に生きる文化が根付いたまちです。厳しい冬を耐え抜く知恵や、豊かな大地を生かした農業文化が生活の基盤となっています。アイヌ文化の影響も一部に見られ、地名や風習の中にその名残を感じることができます。 言葉の面では北海道方言が使われ、地域行事や交流の場ではその柔らかな響きが飛び交います。町内では年間を通じて多くの地域イベントが開催され、とりわけ冬の「ぴっぷスノーフェスティバル(比布雪まつり)」は大雪像やイルミネーションで町が華やぐ冬の風物詩です。 農産物をテーマにした「いちご狩り体験」や「ゆめぴりか収穫祭」など、地元の人と観光客がふれあう機会も多く、町全体が温かなコミュニティとしての魅力を放っています。地元で採れた食材を活かした郷土料理も豊富で、米や野菜、苺、乳製品を中心とした料理はどれも素朴で滋味深い味わいです。
特産品
- ゆめぴりか:北海道を代表するブランド米で、比布町の上川農業試験場で開発されました。炊き上がりの艶と粘り、甘みのバランスが抜群で、全国的な人気を誇ります。
- 比布いちご:夏季限定の観光いちご狩りで知られ、町内の観光農園では新鮮で甘い品種をその場で味わえます。毎年6〜7月には多くの観光客でにぎわいます。
- ぴっぷりん:町産の卵や牛乳を使ったスイーツで、なめらかでコクのある味わいが人気。町内の道の駅やスキー場内の売店で販売されています。
- 比布産アスパラガス:春から初夏にかけて収穫される新鮮なグリーンアスパラは、柔らかく甘みが強いのが特徴。贈答品としても高い評価を得ています。
- ぴっぷスノーベリー関連グッズ:比布町の公式キャラクター「スノーベリーちゃん」をモチーフにしたぬいぐるみや雑貨が人気。町の観光PRの象徴的存在です。
年間イベント
- ぴっぷスノーフェスティバル(比布雪まつり):2月上旬に開催される冬の祭典。大雪像展示、スノーモービル体験、夜のアイスキャンドルが幻想的な雰囲気を演出します。
- いちごまつり:6月頃に行われる比布の初夏の恒例イベント。地元農家の新鮮ないちご販売やスイーツコーナーが並び、家族連れに人気です。
- ぴっぷサマーフェスティバル:7月下旬に開催される夏祭りで、盆踊りや花火大会が行われ、地元住民と観光客が一体となって盛り上がります。
- 紅葉ウォークin比布:10月に開催される秋のハイキングイベント。突哨山や比布川沿いの紅葉を楽しみながら自然散策を満喫できます。
- ふれあい農業まつり:収穫の秋を祝うイベントで、新鮮な農産物の直売や地元グルメ屋台、ステージイベントなどが楽しめます。
アクセス方法
- 飛行機:最寄りの空港は旭川空港(東神楽町)。空港から比布町中心部までは車で約40分。
- JR:JR比布駅(宗谷本線)が町の中心駅。旭川駅から普通列車で約20分。
- 自動車:道央自動車道・旭川紋別自動車道の比布JCT・比布北ICを利用。札幌からは約2時間半。
- バス:道北バスが旭川市内から比布町まで運行。旭川駅前から約40分で到着します。
観光スポット
- ぴっぷスキー場 – 北嶺山西麓に広がる道北最大級のスキー場。初級〜上級まで9コースが整備され、極上のパウダースノーが楽しめます。隣接の温浴施設「遊湯ぴっぷ」も人気です。
- 遊湯ぴっぷ – 天然温泉を楽しめる町営施設。露天風呂から望む大雪山の眺めが絶景。
- 突哨山 – 春にはカタクリの群生が咲き誇る自然の宝庫。遊歩道が整備され、初心者でも楽しめます。
- 比布神社 – 明治期創建の歴史ある神社で、地域の守り神として親しまれています。ピップエレキバンのCMロケ地としても有名。
- 比布町郷土資料館 – 比布の開拓史や農業の変遷を学べる施設。歴史的資料や生活用具の展示が行われています。
