無垢材のフローリング(無垢床)は足にやさしくて見た目もおしゃれで、本物志向の人は特にあこがれますよね!
私もそうでした!特に杉やヒノキ、桜など日本の木で香りもよく、冬も冷たくなりにくい無垢材を希望していました。
ですが、工務店の人になぜか頑なに「無垢材はやめたほうがいい」って言われたんですよね…。
わが家はそれでも押し切って無垢材のフローリングにしたので、無垢材は本当にやめたほうがいいのか、6年住んでみてわかった後悔した点とよかった点をそれぞれ本音レビューします。
この記事では下記の内容をご紹介していきます。
- 無垢材はやめたほうがいい?
「傷が許せないならやめとけ!」 - 無垢材の後悔した点は?
「傷がつくでしょ!と怒ってしまう」 - 無垢材のよかった点は?
「多くの面で過ごしやすい!」 - 無垢材(無垢床)の総合レビュー
【6年住んでわかったこと】
後悔はしたくないから実際に住んでみてどうだったかを聞きたいな
うんうん!体験談をもとにレビューもするから、無垢床を考えている人はぜひ参考にしてね!
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無垢材はやめたほうがいい?「傷が許せないならやめとけ!」
結論から言うと、無垢材のフローリングはとてもおすすめです。やめといたほうがいいとは思いません。
理由は、本物の香りに癒されますし、木の種類によっては足の裏が冷たくありませんし、じめじめべとべととは無縁で、すごく快適に過ごせるからです。
私はヒノキの香りがとくに好きなので、ヒノキの無垢床にしました。和室の天井は杉材です。
築6年経ち香りは当然だんだん薄れていますが、2日家を空けた後や、絨毯をめくったときに今でもふわっと香るヒノキの香りに癒されます。アロマに使われるくらい癒し効果があるのは有名ですよね。
また、ヒノキや杉、桜は特に、空気をたっぷり含んだ柔らかい材質ですので、熱伝導性が低く寒い日でも冷えにくいです。
木ですから空気中の水分を吸ったり放出したりします。おかげで梅雨時期でも床がサラサラで気持ちが良いです。
ただ本当に傷がつきやすいです。どのくらいかというと、キャスター付きの椅子に座ったまま動くと、くっきりと線が入るほどです。
実際に入居直後、プラスドライバーを落としてしまって床に深さ3mmぐらいの十字の凹みが…(;_;)
浅い傷はやすりがけで修復できるのですが、さすがにどうにもなりませんでした…。
「傷も味」と思えない人は気になって窮屈な思いをするでしょうから、やめたほうがいいです。
わが家の無垢床の写真です(お目汚し失礼します)
傷があまりないエリア
ここは子供たちがおもちゃで遊ぶことがほとんどない場所です。
これといった傷は見当たりません。
やっぱり子供がいると余計に傷がつきやすいということを察していただけるのではないでしょうか^^;
傷だらけのエリア
こちらは子供たちが遊ぶスペースの床です。
立って歩いている時にはそこまで目立たない傷も多いのですが、大きい傷から小さなものまで無数についています。
クレヨン?ペン?いつの間にか赤いものが付着しています(゜゜)
やすりがけすればきれいになりそうな傷ばかりです。業者にお願いする方法もあります。
マットを敷くことも考えましたが、木のぬくもりを足の裏で感じてほしいのと、積み木で遊ぶときはマットは不安定かなと思い敷いていません。
ドライバーを落としてできた傷
こちらは例の初日にできたプラスドライバー形の傷。
当初はなかなかショックでしたが、他にも似た深さの凹みができてきて、気にならなくなりました。
ここまでなると、やすりやカンナでは修復が難しそうですかね^^;
水シミ
こちらは窓際の水シミです。
結露はしたことがないので、雨の日に窓を開けたり子供の水遊び後の水滴でも落ちたんでしょうか。
気を付けていたつもりですが、6年も経てばこんな感じです。
ヒノキの場合、水シミは乾く前に拭けば防げます。
ウォルナット色に塗っている知人宅は非常に水シミができやすく、指先から垂れるわずかな水滴もアウトです。
無垢材の家に6年住んで感じた後悔【デメリット】
実際に無垢材にしてみて後悔したと感じた点を紹介します。
無垢材で後悔 ① 怒ってしまう
傷がつくでしょ!と怒ってしまう
傷つきやすいのはわかっていたこと、子供は特にしょうがない、そう思っていて傷がついても滅多に怒りません。
ですが子供は私たちの想像の上をいく生き物で、トミカを高いところから落として「ガシャン」という音を楽しんでいた時には「傷がつくでしょ!」と怒ってしまいました。
これは落としたらどんな音がするのか、どんな動きをするのかを学習していた子供には不本意だったでしょう。
傷がつきにくい床だったら私も気にならなかっただろうな…と少し後悔した瞬間でした。
無垢材で後悔 ② 日焼け
想像以上に日焼けがすごい
気にならない人は気にならないでしょうが、天然の木なのであめ色に日焼けします。
それも経年変化を楽しめて良いと割り切って取り入れたのですが、想像以上でした。
特にわが家は日当たりがいいので、絨毯やソファーの跡がくっきりです。
別にいいんですけど、模様替えをした後は日焼けしなおすまで目について仕方がなかったです。
無垢材で後悔 ③ アリの巣
アリが隙間に入るのを目撃
次々とアリがわくと思ったら、無垢材の隙間から出入りしていました…
工務店から「1枚1枚職人さんの手ではめていくし、収縮もするから隙間ができる」とは聞いていました。
実際に窓際の1枚のみ若干の隙間がありますが、まさかそこにアリに住まわれるとは思いませんでした(゜゜)
まあ子供の食べかすが窓際にあるのに気が付かず、おびき寄せてしまった私が悪いのです。
虫の侵入を許したら住まれちゃうことがあるのね…
無垢材の家に6年住んで感じたよかった点【メリット】
こちらでは無垢材にしてよかったと感じた点を紹介します。
無垢材でよかった ① 調湿効果
家の湿度がいつもちょうどいい
これは私がとても気に入っている点です。
実家やアパートの時は梅雨や雨の日は、なんか床がべとっとしているというか、湿っているというか…とにかく足の裏が気になっていました。
ですが無垢材のフローリングはいつどんな時でもさらっとしています。
洗濯物も、無垢床の部屋とLIXILのフローリングの部屋とでは乾くスピードが全然違います。
「今日は乾燥がひどい」「今日は湿気がひどい」という会話がなくなりました!
無垢材でよかった ② ケガをしにくい
子どものたんこぶができにくい
これ本当に不思議なんですが、床で頭をぶつけた際にたんこぶができてなかったんです。
木ですから触ると硬いと感じます。柔らかいようには感じませんが、明らかに合板の床でぶつけた時とけがの程度が違いました。(ぶつけ方にもよりますが)
ペットの足の負担にならないという理由で柔らかい材質の無垢材を選ぶ方も一定数いることから、生き物の体に優しいのは間違いないですね!
無垢材でよかった ③ 見た目がいい
見た目が本当に美しい
今は自然の木に限りなく近い見た目の床材も出ていますが、やっぱり本物にはかなわないですね。
床に敷き詰められているのを見ると、無垢材の美しさは別格です。
個性豊かでひとつとして同じ模様は生まれない、1枚1枚微妙に色が違うのも単調にならず、とてもおしゃれですよ。
予算が許せば天井も一面無垢にしたかった!
無垢材(無垢床)の総合レビュー【6年住んでわかったこと】
6年住んでみて無垢材(特にヒノキの床材)について感じたことを総合的にレビューします。
- オイルは入居時に塗ったのみ
無垢材はコーティングすると断熱性などの良さが失われるから、わが家ではオイルで水シミをできにくくする方法を採用しました。
毎年塗るものと思っていましたが、入居時に塗って以来1度も塗っていません。
それでも放置せずに拭けば水シミはできないです。
これはヒノキの特徴でもあるのですが、木の中の油分がだんだん表面に出てくるから、ヒノキの場合は最初にオイルを塗れば後は放置でいいと工務店から説明を受けました。 - 洗濯物の湿気を吸ってくれる
先ほども軽く触れましたが、洗濯物の乾きがいいです。
秋口に、無垢床の部屋は夜干したトレーナーが朝には乾いていたのに対し、無垢床じゃない部屋は袖口や脇が乾ききっておらず、部屋干し臭がしていたことがあります。
もちろん、正確に実験したわけではありませんが、体感で乾くスピードに違いがありました。 - オークなどの硬い木は寒い
木の種類によってフローリングの温かさは変わると聞くかもしれませんが、本当にその通りです。
オークを使っている知人の家に行くと、床が冷たくてスリッパが必要です。
わが家に帰ってくると床の温度の違いを痛感します。
床が冷たいのが嫌な人は、柔らかい木がおすすめです。 - 傷の修復は結局したことがない
無垢材を選んだ理由のひとつに「自分で傷をなおせるから」というのがありました。
ですが、結局6年間で一度もやったことがありません。
子供がまだ小さく、すぐに新しい傷ができるから今は修復しないという理由もあるのですが、面倒だという理由が一番大きいです。
わが家は無垢材に着色していないので、よほどの傷でない限りそこまで目立ちません。
傷つくものだとわかっていたし、わざわざ労力をかけるまでもないといった感じです。 - 収納の中に無垢材はやめたほうがいい
これは私にとって完全に盲点だったのですが、指定しない限り収納の中もその部屋と同じ床材が使われます。
そのことに気が付かず、わが家はキッチンの造作収納の床も無垢材です。
米びつのキャスターや資源ごみのごみ箱の足でガシガシ傷ついています。
人に見せるわけでもないし、いいんですけど何かちょっとモヤっとした気持ちです(゜゜) - 隙間にゴミが挟まったことはない
無垢材が収縮している時に隙間にゴミがたまって爪楊枝で掻き出したという話を聞くのですが、わが家は大工さんの腕が良かったのか、6年間で一度もゴミが挟まるほどの隙間ができたことがありません。
小さな工務店で専属契約している大工さんが一人で施工していたので熟練さんでした。
無垢床は大工さんの腕にも左右されるので、無垢材を扱いなれているか聞いてみるといいですよ。 - 反っている個所はない
こちらも6年間で一度も床が反っていた時がありません。
よく聞く話ではありますが、全ての家に起こるとは限りませんね。
木の家・自然の家を建てなれている工務店が安心だね
工務店が「無垢材はやめたほうがいい」と言った内容を公開
無垢床でお願いします!といった際に工務店に「やめたほうがいい」と随分と言われました。
なぜプロがおすすめしないのか、言われた内容をまとめます。
- お客様が思っている以上に傷がつく
→過去に説明し了承を得た上で施工したのに、トラブルになったとのこと - LIXILの床材のように簡単に施工できないから、手間賃がかかる
→私がお願いした工務店ではだいたい7畳で+6万円ほどでした。施工代は工務店によって違います。 - 収縮・膨張で隙間や反りが生じる可能性がある
- 薄い色が好きでも10年もすれば日焼けで濃くなる
過去に実際に施工してきて、これらについてがっかりするお客様がいたから「やめたほうがいい」と言っていましたが、私たちはこれを理解した上でそこまでのデメリットとは感じず、むしろ家族の歴史や経年美が楽しめてメリットの方が大きいと判断しました。
実際に無垢材を選んでよかったと、大満足しています。
予算の都合で寝室は合板にしましたが、寝室こそ快適であるべきで無垢床にすればよかったと後悔しています。
まとめ:無垢材に求めることを明確にしよう!
この記事では無垢材は本当にやめたほうがいいのか、6年住んでみてわかった後悔した点とよかった点、本音レビューをまとめました。
無垢と言っても、木の種類によって得手不得手は様々です。
ヒノキのように水に強かったり、桜のようにとにかく足腰に優しかったり、オークのように傷に強かったり…
無垢材に何を求めるのかを明確にするとご自身に合ったものが見つかりますよ。
あとはやっぱり無垢材を扱いなれている工務店を見つけることが大事です。工務店もまた何を得意とするのかが違いますからね。
無垢材や漆喰を考えているのでしたら、「木の家」や「自然の家」をコンセプトとした工務店を見つけるのが良いです。
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