| 人口 | 4,016 人 |
|---|---|
| 面積 | 729.85 km² |
| 人口密度 | 5.5 人/km² |
北海道南東部、十勝総合振興局の最東部に位置する浦幌町は、美しい自然と豊かな歴史を併せ持つ町です。町域は浦幌川の流域を中心に広がり、太平洋にも面しており、雄大な丘陵と平野が織りなす景観が特徴です。明治時代に開拓が始まり、かつては炭鉱業で栄えた地域でもあります。現在では酪農や畑作を中心とした農業が主産業であり、特にバレイショやテンサイなどの生産が盛んです。また、海に面する厚内地区ではサケやホッキ、シシャモなどの漁業も行われています。町の人々は自然と共に生き、北海道方言を交えながら温かな暮らしを続けています。
四季の変化に富んだ浦幌町では、春の新緑、夏の花畑、秋の実り、冬の雪景色といった季節ごとの風情が楽しめます。冬には雪まつりやスキーなどのウィンタースポーツ、夏には海岸線でのハイキングや釣りといったアクティビティが人気です。こうした自然と文化が融合した浦幌町は、訪れる人々に癒しと発見をもたらします。
文化・風習
浦幌町の文化は、開拓時代の精神と自然への敬意が融合した独自のものです。かつて炭鉱町として賑わった歴史を背景に、今では酪農や畑作を中心とした生活が営まれています。町民の間では北海道特有の方言が使われ、日常の中に温かみのある交流が見られます。
町の年間行事は地域の絆を深める大切な役割を果たしています。特に「うらほろふるさとのみのり祭り」や「浦幌雪あかりまつり」は、地元の人々と観光客が一体となって楽しむ代表的なイベントです。自然を活かした伝統行事は、浦幌の豊かな四季を感じることができるとともに、町の歴史と未来をつなぐ文化の象徴となっています。
また、町内には「浦幌開拓獅子舞」などの伝統芸能が伝承されており、地域文化の継承活動も盛んです。自然の恵みと人々の努力が織りなすこの土地の文化は、訪れる人々に深い感銘を与えます。
特産品
- 浦幌産紅鮭:太平洋沿岸で水揚げされる天然の紅鮭は、脂のりがよく、風味豊かな味わいが特徴です。地元加工品としても人気があります。
- 北海道ミント:浦幌町周辺で栽培される北海道ミントは、清涼感のある香りと爽やかな味わいで、リキュールやスイーツ、アロマ製品に利用されています。
- 大地のしぼり(野菜ジュース):浦幌産のにんじん・ビーツ・じゃがいもなどを使用した無添加ジュース。十勝の大地の恵みを感じられる逸品です。
- まめぐまパン:浦幌町の人気ベーカリーが作る、小豆をたっぷり使用した甘さ控えめのパン。地元産小麦と豆の風味が絶妙です。
- 浦幌そば:町内で生産されたそば粉を使った手打ちそばは香り高く、地元の食堂や道の駅でも味わえます。
年間イベント
- うらほろふるさとのみのり祭り(9月):地元農産物や海産物が並ぶ秋の収穫祭。特産品販売やステージイベントが行われ、町民総出で盛り上がります。
- 浦幌雪あかりまつり(2月上旬):雪と光が織りなす幻想的な夜を楽しめる冬のイベント。手作りの雪灯籠やイルミネーションが町を彩ります。
- 浦幌町花火大会(8月):夏の夜空を華やかに照らす花火大会。浦幌川の河川敷から眺める花火は迫力満点です。
- 浦幌サツマイモまつり(9月下旬):浦幌産の甘くてほくほくしたサツマイモを味わえる秋の恒例行事。焼き芋体験や特産品販売も人気です。
- 浦幌クリスマスフェスティバル(12月):クリスマスツリーの点灯式や音楽イベントが開催され、家族連れで賑わいます。
アクセス方法
- 飛行機:最寄りの空港は釧路空港(車で約1時間15分)と帯広空港(車で約1時間30分)。全国主要都市からアクセス可能です。
- 鉄道:JR根室本線・浦幌駅が中心。帯広駅から特急で約50分、釧路駅からも約45分で到着します。
- 自動車:道東自動車道の浦幌インターチェンジを利用。帯広市から約1時間、釧路市からも約1時間半でアクセス可能です。
- バス:浦幌町コミュニティバス「浦バス」が町内を循環しており、主要施設や温泉へのアクセスに便利です。
観光スポット
- 浦幌町立博物館 – 浦幌の歴史・考古資料・自然展示を通じて町の成り立ちを学べる施設です。
- 留真温泉 – 山あいに湧く天然温泉。静かな森に囲まれ、地元民にも愛されています。
- 昆布刈石展望台 – 太平洋を一望できる絶景スポット。晴れた日には海岸線の壮大なパノラマが広がります。
- 豊北原生花園 – 太平洋沿岸に広がる自然花園で、6〜8月には色とりどりの花々が咲き誇ります。
- うらほろ森林公園 – 散策道やキャンプ場が整備され、家族連れに人気の自然公園です。
- オタフンベチャシ跡 – アイヌ文化に関連する史跡で、北海道指定文化財にも登録されています。
