| 人口 | 15,058 人 |
|---|---|
| 面積 | 78.68 km² |
| 人口密度 | 191 人/km² |
北海道のほぼ中央、空知地方に位置する砂川市は、自然と都市機能が調和した魅力あふれるまちです。かつては石炭産業で栄え、現在では「砂川スイートロード」と呼ばれる菓子の名所として知られています。市内には老舗菓子店やカフェが立ち並び、訪れる人々を甘い香りで迎えてくれます。また、市民一人あたりの都市公園面積が全国一を誇り(2006年時点で189㎡)、緑豊かな街並みが広がっています。アイヌ文化の影響を受けた地名や伝承も残り、歴史と自然、そして人々の温かい暮らしが息づいています。夏には「砂川夏まつり」、冬には「砂川雪あかり」など、四季を彩るイベントが開催され、一年を通して市民と観光客が一体となって楽しめる地域です。農業・工業・観光がバランスよく発展し、北菓楼やホリといった全国的に有名な企業も本社を置くなど、地域ブランド力も高いまちとして注目されています。
文化・風習
北海道砂川市は、石狩川と空知川が合流する自然豊かな地形を背景に、歴史と文化が融合するまちです。古くはアイヌ民族の居住地であり、「砂川」という地名もアイヌ語の「オタ・ウシ・ナイ(砂浜についている川)」に由来しています。明治期には開拓民が入植し、戦後の炭鉱開発を経て発展。石炭産業の衰退後は、製菓業や農業、観光業が地域経済を支えています。市内では北海道方言が今も日常に根づき、素朴で温かい人々の暮らしぶりが魅力です。
祭りや行事も多彩で、夏に開催される「砂川市夏まつり」では盆踊りやステージイベント、花火大会が市民の夏の風物詩として親しまれています。冬には「砂川雪あかり」が行われ、雪と灯りが織りなす幻想的な夜を楽しめます。また、秋の「砂川市民文化祭」では、市民が音楽や絵画などの作品を披露し、地域の芸術文化が花開きます。こうした行事は、世代を超えて人と人を結ぶ大切な時間として受け継がれています。
特産品
- 砂川スイートロードの銘菓:砂川市を代表する名物エリアで、北菓楼砂川本店やホリ本店など、約10軒の菓子店が連なる。アップルパイ、バウムクーヘン、夕張メロンゼリーなど、地元産素材を活かしたスイーツが楽しめる。
- 砂川米:石狩川流域の肥沃な土地で育つブランド米。特に「ななつぼし」や「ゆめぴりか」は粘りと甘みがあり、北海道米の代表格として評価が高い。
- ハスカップ製品:砂川市周辺で栽培されるハスカップは、ポリフェノール豊富な果実として知られ、ジャムやワインに加工される。北菓楼の「ハスカップジュエリー」は観光客に人気の銘菓。
- ソメスサドル製品:日本唯一の総合馬具メーカーソメスサドル砂川工場では、上質な革製品が製造・販売されている。工場見学やショップ利用も可能。
- 砂川そば:地元産そば粉を使用した風味豊かなそばで、秋の新そばシーズンには多くのファンが訪れる。
年間イベント
- 砂川雪あかり(2月):市民の手づくりによる雪の灯籠が街を優しく照らす冬の名物イベント。会場は北海道子どもの国や中心商店街など。
- 砂川桜まつり(5月上旬):砂川公園周辺を中心に満開の桜が咲き誇り、屋台やライトアップが楽しめる。
- 砂川夏まつり(7月下旬):中心商店街で行われる恒例の盆踊り・花火大会。地元住民と観光客が一体となり夏を満喫する。
- 砂川市民文化祭(10月):市民が日頃の芸術活動を発表する舞台。音楽、絵画、工芸など、幅広い分野で市民の文化が輝く。
アクセス方法
- 飛行機:新千歳空港から車で約90分。札幌や旭川からもアクセスしやすく、道央自動車道の利用が便利。
- 電車:JR函館本線 砂川駅が中心駅。札幌駅から特急で約1時間10分。
- バス:北海道中央バスが市内および近隣都市(滝川・岩見沢など)とを結んでいる。
- 車:道央自動車道「砂川サービスエリア・スマートIC」または「奈井江砂川IC」から約5分で市中心部へ。札幌・旭川方面からのドライブにも最適。
- 自転車:市内は比較的平坦で、駅や公園間をつなぐサイクリングに適している。
観光スポット
- 北海道子どもの国 – 広大な自然公園で、遊具、花壇、キャンプ場などが揃う。家族連れに人気のレジャースポット。
- 砂川オアシスパーク – 石狩川沿いにある親水公園で、ボートやサイクリング、ピクニックを楽しめる。
- ソメスサドル砂川工場 – 日本唯一の馬具メーカー。工場見学とショップが併設されており、革製品の品質を間近で感じられる。
- 砂川市立郷土資料館 – 砂川市の歴史や炭鉱時代の資料を展示。地域の発展の歩みを学べる施設。
- 砂川神社 – 明治24年創建の由緒ある神社。市民の心のよりどころで、初詣や祭りの中心的存在。
