| 人口 | 19,703人 |
|---|---|
| 面積 | 830.67 km² |
| 人口密度 | 23.7 人/km² |
北海道の北東部に位置する網走市は、オホーツク海に面した美しい自然と文化の街です。古くからアイヌ文化の影響を色濃く受け、明治時代の開拓によって発展しました。特に漁業は地域の主要産業で、ホタテ、サケ、カニなどの海産物は全国に出荷されています。近年では観光業も盛んで、冬季の「流氷観光」や「博物館 網走監獄」などの名所が国内外から多くの観光客を引き寄せています。また、厳しい寒さと穏やかな人々の暮らしが共存するこの街では、方言や祭りなどを通して北国ならではの文化を体感することができます。四季ごとに変化する網走湖や能取湖、濤沸湖などの自然景観は訪れる人々を魅了し、オホーツクの壮大な自然を感じさせます。網走市は、歴史・自然・文化が融合する北海道の中核都市として、その存在感を放っています。
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文化・風習
網走市はアイヌ文化と明治期の開拓史が交錯する独特の地域であり、その歴史と文化が今なお息づいています。市内には北海道立北方民族博物館など、先住民族の文化に触れられる施設もあります。漁業を中心に発展したこの街では、新鮮な魚介類を使った郷土料理が豊富で、特に「オホーツク網走ザンギ丼」や「モヨロ鍋」は地元ならではの味覚として知られています。冬には流氷が接岸し、それを祝う「あばしりオホーツク流氷まつり」が開催されます。この祭りでは氷像やイルミネーションが街を彩り、寒さの中でも温かい人々の絆を感じられます。また、夏には「あばしりオホーツク夏まつり」が開かれ、花火大会や屋台で賑わいます。厳しい自然と共に暮らす知恵と誇りが、この地域文化を支えています。
特産品
- オホーツク流氷塩：流氷が押し寄せるオホーツク海の海水を丁寧に煮詰めて作られる天然塩。豊かなミネラルを含み、料理の味を引き立てます。
- オホーツク網走ビール：地元産の水と素材を使ったクラフトビールで、青い「流氷ドラフト」など独創的な商品が人気。公式サイトも必見です。
- オホーツクあばしり和牛：オホーツクの自然環境で育てられたブランド牛。柔らかい肉質と深い旨味が特徴で、地元レストランで味わうことができます。
- 網走牛乳・乳製品：新鮮な牧草を食べて育った乳牛から作られる牛乳やソフトクリーム。市内のカフェや直売所で販売されています。
- ニポポ人形：「幸せを呼ぶ木の人形」として知られる網走の伝統民芸品。博物館 網走監獄の売店などで購入可能です。
年間イベント
- あばしりオホーツク流氷まつり（2月）：氷像展示や花火大会など、冬の風物詩として全国的に知られるイベントです。
- オホーツク網走マラソン（9月）：網走湖や能取岬などの自然景観を楽しみながら走る人気の大会。
- あばしりオホーツク夏まつり（7月）：踊りや花火大会、屋台が並ぶ市民総参加の祭典です。
- 能取湖サンゴ草まつり（9月）：能取湖の湖岸が赤く染まるサンゴ草群落を祝うイベントで、地元グルメの屋台も出店します。
- 流氷ウォーク（2月）：専用スーツを着て流氷の上を歩く体験型ツアー。流氷観光砕氷船おーろらとのセットが人気です。
アクセス方法
- 飛行機：最寄りは女満別空港（網走郡大空町）。東京（羽田）から約1時間45分。空港から網走市街までは車で約30分です。
- 鉄道：JR北海道・石北本線・釧網本線の網走駅を利用。札幌から特急「大雪」で約5時間半。
- バス：札幌から高速バス「ドリーミントオホーツク号」で約6時間。女満別空港からは連絡バスが運行しています。
- 自動車：道央自動車道から旭川紋別自動車道を経由し、国道39号線で約4時間。車での移動が最も便利です。
- タクシー：女満別空港から市内中心部までタクシーで約30分（およそ7,000円前後）。
観光スポット
- 博物館 網走監獄 – 明治時代の刑務所を移築・保存した野外博物館。囚人の生活や北海道開拓の歴史を学べます。
- オホーツク流氷館 – 流氷や氷の科学を体感できる体験型施設。マイナス15度の世界を再現しています。
- 北海道立北方民族博物館 – アイヌやウィルタなど北方民族の文化と暮らしを紹介する日本唯一の博物館。
- 網走湖 – ワカサギ釣りやサンゴ草群落など、四季を通じて自然の魅力を感じられる湖です。
- 能取岬 – オホーツク海を一望できる絶景スポットで、ドラマや映画のロケ地としても有名です。
