| 人口 | 3,590 人 |
|---|---|
| 面積 | 402.76 km² |
| 人口密度 | 8.91 人/km² |
北海道の東部、オホーツク海と知床連山に抱かれた町、清里町(きよさとちょう)へようこそ。オホーツク総合振興局の斜里郡に属し、雄大な斜里岳の麓に広がる自然豊かな町です。かつては斜里川の上流に位置する「上斜里村」と呼ばれていましたが、1955年に町制施行し、清らかな里を意味する「清里」と名づけられました。町の産業の中心は農業で、じゃがいも・小麦・てん菜(ビート)などが主力作物として栽培され、清里産の農産物は全国的にも高く評価されています。また、町営の焼酎醸造所では日本初のじゃがいも焼酎「清里焼酎」が造られ、地域ブランドとして定着しています。四季を通じて斜里岳や神の子池などの絶景を楽しめる観光資源にも恵まれ、自然と人が調和する北海道らしい暮らしが息づいています。冬には雪まつり、夏には花火大会など、地元の人々と観光客が交流できるイベントも盛んです。
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文化・風習
清里町は、アイヌ文化の影響を受けながら開拓の歴史を重ね、農業と共に発展してきた町です。厳しい自然環境の中で築かれた地域社会は、協力と助け合いを重んじる温かいコミュニティを形成しています。町の人々は、豊かな大地の恵みを活かした農業を誇りにし、特に馬鈴薯や小麦、てん菜などを基盤とする食文化が根づいています。清里焼酎に代表されるように、地元資源を生かした特産品づくりにも積極的で、農業と観光を結びつけた取り組みが進められています。
冬には「清里町雪まつり」、夏には「清里町夏祭り」など、季節の行事が町の活気を生み出します。北海道方言や地域独自の風習も今なお息づき、訪れる人々に温かみを感じさせます。町の文化は自然との共生を軸にしており、四季折々の風景を背景に、アイヌ文化と開拓の歴史が交差する風土が清里町の個性を際立たせています。
特産品
- 清里じゃがいも焼酎: 日本初のじゃがいも焼酎として知られる「清里焼酎」は、町営の清里焼酎醸造所で製造されます。滑らかでほのかな甘みのある味わいが特徴で、地元の名産として人気を集めています。
- 清里産じゃがいも: 澄んだ空気と清らかな水に育まれた清里町のじゃがいもは、甘味が強く、でんぷん質が高いのが特徴。特に「男爵いも」や「メークイン」は北海道内でも高品質で知られています。
- 清里産小麦・てん菜: 北海道の代表的な畑作地帯として、小麦やビート(てん菜)の栽培も盛ん。これらを原料とした加工品やスイーツも人気です。
- 清里メロン: 夏の味覚として親しまれる清里町産メロンは、甘く芳醇な香りが特徴。気温の寒暖差が糖度の高い果実を育てます。
- 清里牛乳・乳製品: 豊かな牧草地で育つ乳牛の牛乳は濃厚でコクがあり、地元ではアイスクリームやヨーグルトとして販売されています。
年間イベント
- 1月:清里町雪まつり – 町民が協力して雪像を制作し、スノーキャンドルや地元グルメの屋台が立ち並ぶ冬の風物詩。厳しい冬を楽しむ清里らしいイベントです。
- 5月:斜里岳登山シーズン開き – 登山愛好家が全国から訪れる人気イベント。初夏の爽やかな風の中、雄大な斜里岳への登山が解禁されます。
- 7月~8月:清里町夏まつり – 神輿や盆踊り、花火大会が開催される町最大の夏イベント。家族連れや観光客で賑わいを見せます。
- 9月:農業まつり – 地元の新鮮な農産物が並ぶ収穫祭。清里じゃがいもやトウモロコシの直売が人気で、農業体験も楽しめます。
- 12月:イルミネーションフェスティバル – 冬の夜空を彩るイルミネーションが町を包み、幻想的な雰囲気を楽しめます。
アクセス方法
- 空路:最寄りの空港は女満別空港(大空町)で、清里町まで車で約1時間(約60km)。レンタカー利用が便利です。
- 鉄道:JR釧網本線の清里町駅、札弦駅、緑駅があり、網走や釧路方面からアクセス可能。
- バス:斜里バスが運行し、斜里町・小清水町方面と連絡。都市間バス「イーグルライナー」で札幌から清里町まで直行便もあります。
- 車:国道334号線を利用し、網走市から約1時間、釧路市から約2時間30分。レンタカー利用が一般的です。
観光スポット
- 神の子池 – 摩周湖の伏流水が湧き出る神秘的な青い池。透明度が高く「神の子」と呼ばれる伝説も残る人気スポットです。
- さくらの滝 – サクラマスが滝を遡上する姿が見られる、生命の力を感じる清里町の名所。
- 斜里岳 – 標高1,547mの名峰で、「北海道百名山」にも選ばれる登山の聖地。山頂からの眺望は圧巻です。
- 道の駅 パパスランドさっつる – 地元特産品や温泉施設が併設された道の駅。ドライブ途中の休憩に最適です。
- 裏摩周展望台 – 摩周湖を東側から望む絶景ポイント。静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。
