| 人口 | 4,422 人 |
|---|---|
| 面積 | 190.95 km² |
| 人口密度 | 23.2 人/km² |
北海道オホーツク地域の中央部に位置する訓子府町(くんねっぷちょう)は、豊かな自然とともに生きる穏やかな町です。町名はアイヌ語の「クンネプ」(黒い川)に由来し、四方を山々に囲まれた盆地地形が特徴です。寒暖差の激しい気候が、農作物の甘みを引き出すことで知られています。主要産業は農業と酪農で、特にメロン、ジャガイモ、小麦、ビート(甜菜)、タマネギなどの畑作が盛んです。また「訓子府メロン」は町を代表する特産ブランドで、夏には町の街灯にまでメロン型のデザインが施されています。 地域コミュニティの結びつきが強く、町民は互いに支え合いながら暮らしています。文化や方言にも北海道らしさが残り、祭りやイベントを通じてその魅力が今も受け継がれています。特に、冬の「さむさむまつり」や夏の「くんねっぷふるさとまつり」は町の風物詩であり、地元の人々と観光客が一体となって楽しむ行事です。訓子府町は、美しい自然、歴史、温かい人々、そして活気ある地域文化が調和する、北海道らしさに満ちたまちです。
文化・風習
訓子府町は明治期の開拓によって形成された町で、1951年(昭和26年)に町制が施行されました。町の基盤を支えてきたのは農業であり、豊かな土壌と寒暖差を活かして高品質な作物を生産しています。特にメロン、ジャガイモ、小麦、タマネギ、ビート(甜菜)などは北海道内でも評価が高い品目です。 地元では北海道方言が日常的に話され、地域の行事や祭りには郷土色豊かな風習が見られます。冬には「さむさむまつり」が開催され、雪像やイルミネーションが町を彩ります。夏には「くんねっぷふるさとまつり」や「芝ざくらまつり」が行われ、地元の絆とにぎわいを感じることができます。 文化施設として「訓子府町図書館」は全国的に有名で、昭和60年度・昭和62年度から7年連続で「貸出率日本一」を記録しました。現在も町民一人あたり平均14冊以上を貸し出す高水準を維持し、文化の中心的役割を果たしています。
特産品
- 訓子府メロン:甘みが強く果汁たっぷりの高品質メロン。ブランド化されており、夏には「訓子府メロンまつり」も開催されます。町の街灯にもメロン型デザインが施されるほどの名産です。
- 訓子府カツ丼:卵でとじず、特製の醤油ベースのタレをかける独自スタイル。ボリューム満点で地元飲食店の定番人気メニューとなっています。
- ジャガイモ・小麦・タマネギ・ビート:訓子府町の肥沃な土地と寒暖差によって育まれる主力農産物。北海道内外へ出荷され、品質の高さで知られています。
- 乳製品:町内の酪農家が生産する牛乳やヨーグルトは濃厚な味わいが特長。オホーツク地域の特産として人気です。
年間イベント
- さむさむまつり(2月):雪像づくり体験や氷の滑り台、夜のライトアップなどが行われる冬の一大イベント。極寒の中で楽しむ温かい地域行事です。
- 芝ざくらまつり(6月):町内の「レクリエーション公園」周辺で芝桜が咲き誇る季節に開催されます。ピンクのじゅうたんのような光景が広がります。
- くんねっぷふるさとまつり(7月):花火大会やパレード、ステージイベントが開催される夏の最大行事。地元グルメの屋台も多数出店します。
- 訓子府町ふれあい祭り(11月):地元の農産物や手作り加工品を販売。町民同士の交流が深まる秋の恒例行事です。
アクセス方法
- 飛行機: 最寄りの空港は 女満別空港 (大空町)です。全国各地からの便があり、車で約40分で訓子府町中心部に到着します。
- 鉄道: 現在、町内に鉄道は通っていません。最寄り駅は JR北見駅 で、そこから車で約25分です。
- バス: 北見バスが北見市と訓子府町を結ぶ路線を運行。北見駅から約40分で町中心部へアクセスできます。
- 自動車: 北見市からは道道50号線経由で約25km。十勝オホーツク自動車道の 訓子府IC から町内へスムーズに移動できます。
観光スポット
- 訓子府温泉保養センター – 地元住民に愛される天然温泉施設。露天風呂やサウナもあり、旅の疲れを癒せます。
- 訓子府町図書館 – 全国一の貸出率を誇る図書館。地域の文化発信拠点としても知られています。
- 訓子府町レクリエーション公園 – 芝桜や季節の花々が咲き誇る自然公園。パークゴルフ場やキャンプ場も併設されています。
- 訓子府町スポーツセンター – 体育館や温水プール「KAPPA」など、地域の健康づくりの拠点施設。
- 訓子府町役場 – 町の行政サービスを担う中心施設で、地域イベントの案内も行っています。
