| 人口 | 5,311 人 |
|---|---|
| 面積 | 1063.83 km² |
| 人口密度 | 4.99 人/km² |
北海道上川郡に位置する新得町(しんとくちょう)は、雄大な自然と豊かな文化が調和する美しいまちです。 明治時代の開拓期に本格的な入植が始まり、古くはアイヌ民族が暮らした土地としても知られています。 町名はアイヌ語「シットク・ナイ」(山の端・肩の意味)に由来し、自然との深い関わりを象徴しています。 現在は十勝地方の西端に位置し、森林が町の約9割を占める自然豊かな地域です。 トムラウシ山やサホロリゾートなどを有し、四季折々の絶景とアクティビティを楽しめる観光地としても人気です。 冬は特別豪雪地帯に指定されるほど雪深く、パウダースノーを求めるスキーヤーに愛されています。 一方、夏は清流・十勝川の涼風が町を包み、山々の緑とともに訪れる人々を魅了します。 住民たちは北海道特有の方言を使いながら、季節ごとの行事や祭りを通じて地域の絆を深め、自然と調和した暮らしを大切にしています。 町内では新鮮な農作物が豊富に収穫され、とくに蕎麦、チーズ、羊肉などが名産として全国に知られています。 新得町は、雄大な自然と人の温もりが共存する、まさに「北海道のひっそりとした宝石」と呼ぶにふさわしい場所です。
文化・風習
新得町は、大雪山国立公園の麓に広がる自然と共に生きる町です。 開拓時代から農業と林業を基盤に発展してきたこの地域では、厳しい冬を乗り越えるための助け合いの文化が今も息づいています。 現在も畑作や酪農が盛んで、特にそばの栽培では「新得そば」が全国的なブランドとなっています。 町内では、北海道方言が自然に交わされ、住民の人情味あふれる会話が町のぬくもりを感じさせます。 冬季には雪かきや祭りの準備など、地域全体で協力しながら生活を支える姿が見られます。 また、新得町では四季折々の行事が盛んです。春の桜まつり、夏の新得まつり、秋の新そば祭り、冬の雪まつりなど、 それぞれの季節を祝うイベントが地域の結束を深め、町民と観光客をつなげる役割を果たしています。 自然とともに暮らし、歴史と文化を次世代へ受け継ぐ新得町の風習は、北海道の原風景そのものです。
特産品
- 新得そば:新得町を代表する名産品。冷涼な気候と清らかな水で育つそばは香り高く、「新得そばの館」では手打ち体験や食事も楽しめます。
- 共働学舎新得農場のチーズ:国内外で高く評価されるナチュラルチーズを製造。自然放牧と有機農法による濃厚な味わいが魅力です。
- 新得ひつじ牧場(サホロリゾート周辺):十勝の自然に囲まれた牧場では、ラム肉や羊毛製品が人気。動物とのふれあい体験も可能です。
- 新得町産野菜:冷涼な気候が生み出す甘みの強いじゃがいもやキャベツ、トマトなどが人気。町内の直売所では新鮮な朝採れ野菜を購入できます。
- 新得町産木材:森林資源が豊富なため、上質な北海道産木材を生産。建築材や家具など、地域産業としても重要な位置を占めています。
年間イベント
- 新得まつり(8月中旬):町の中心で行われる夏の風物詩。盆踊りや花火大会、屋台が並び、町民総出で盛り上がります。
- 狩勝トレイルランニング(5月下旬):狩勝峠の大自然を舞台にした人気イベント。全国のランナーが新緑の山々を駆け抜けます。
- 新得神社山桜まつり(5月上旬):満開の桜が咲き誇る新得神社境内で開催。地元のグルメ屋台や郷土芸能披露が魅力。
- しんとく新そば祭り(9月下旬):採れたてのそばを味わう新得町最大のグルメイベント。全国から蕎麦職人が集結し、食べ比べが楽しめます。
- 新得スノーフェスティバル(2月):雪像コンテストやスノーモービル体験など、冬の魅力を満喫できるイベントです。
アクセス方法
- 新千歳空港から車:道東自動車道を利用して約2時間30分。途中、十勝清水IC経由でアクセスが便利です。
- 電車:JR新千歳空港駅から札幌駅を経由し、JR根室本線で新得駅下車。特急「おおぞら」利用で約2時間半。
- バス:北海道拓殖バスなどが運行する高速バス「ノースライナー号」で帯広・新得間を結びます。
- レンタカー:自由な観光に最適。空港周辺でレンタル可能で、新得までのドライブでは大雪山連峰の絶景が楽しめます。
観光スポット
- サホロリゾート – スキー・温泉・リゾートホテルが一体となった複合施設。クラブメッド北海道サホロも併設。
- トムラウシ温泉 東大雪荘 – 大自然の中に湧く秘湯。登山者にも人気の温泉宿。
- ベア・マウンテン – ヒグマを自然に近い形で観察できる体験型施設。
- 狩勝峠展望台 – 日本三大車窓の絶景が楽しめる展望地。晴天時には十勝平野を一望できます。
- 新得そばの館 – 地元名産「新得そば」を味わえる人気スポット。手打ち体験も可能です。
