人口 | 7,302 人 |
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面積 | 711.36 km² |
人口密度 | 10.3 人/km² |
北海道胆振総合振興局東部に位置するむかわ町は、「ししゃもの町」として全国にその名を知られる地域です。町内を流れる鵡川は豊かな水資源を育み、漁業や農業を支えてきました。特に鵡川下流域で漁獲される「鵡川ししゃも」は、町の象徴的な特産品です。また、内陸部の穂別地区では恐竜をはじめとする化石が数多く発見されており、国内最大級の「むかわ竜」の全身骨格もここから出土しました。こうした自然と歴史が織りなす環境の中で、人々は伝統と現代の生活を調和させています。アイヌ文化の息吹も感じられ、方言や祭礼といった形で今も息づいています。訪れる人々は、自然に恵まれた暮らしや豊かな食文化を楽しみながら、地域の歴史と文化に深く触れることができます。
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文化・風習
むかわ町は、古来よりアイヌ文化が根付いた土地であり、その影響は現代の暮らしや祭礼の中に受け継がれています。明治期以降の開拓によって農業・酪農が発展し、豊かな食材とともに自然と共生する生活が築かれてきました。町では北海道方言が使われ、地域ならではの温かみあるコミュニケーションが交わされています。文化面では「鵡川ししゃもまつり」や「ほべつメロン祭り」が有名で、地元の特産品を味わいながら地域の誇りを体感できます。また、アイヌ古式舞踊は重要無形民俗文化財に指定され、伝承保存会により大切に守られています。むかわ町の暮らしは、歴史と自然に根差した文化が今も色濃く残る、日本の原風景の一端を感じさせるものです。
特産品
- 鵡川ししゃも:むかわ町を代表する特産品で、漁期には新鮮なししゃもが並び、干物や加工品としても全国に出荷されています。
- ほべつメロン:穂別地区で栽培される芳醇なメロン。夏の味覚として人気が高く、町を代表する農産物です。
- 米・野菜・酪農製品:清らかな水と肥沃な土壌で育まれる米や野菜、そして牛乳・乳製品も地域の食文化を支えています。
年間イベント
- 「鵡川ししゃもまつり」:秋の風物詩として知られ、新鮮なししゃも料理や直売、地域の交流イベントが開催されます。
- 「ほべつメロン祭り」:夏に行われる恒例行事で、旬のメロンの試食・販売が楽しめます。
- 「町民まつり」:住民が一体となり、パレードやステージイベントが行われる地域密着型のお祭りです。
アクセス方法
- 飛行機:新千歳空港から車で約60~90分と便利な立地にあります。
- 鉄道:JR日高本線は鵡川駅まで利用可能。以南区間は2021年に廃止され、以後はバス路線に引き継がれています。
- バス:札幌や苫小牧方面から道南バスなどの路線が運行しています。
- 車:札幌から道央自動車道経由で約2時間、むかわ穂別ICや鵡川ICを利用できます。
観光スポット
- むかわ町立穂別博物館 – むかわ竜をはじめとする恐竜化石や古代生物の展示で知られる博物館
- むかわ温泉四季の館 – 温泉施設と宿泊が楽しめる町の交流拠点
- 旧富内駅 – 登録有形文化財に指定された旧国鉄富内線の駅舎
- 鵡川大漁地蔵尊 – 地元で漁業の守り神として信仰される文化財
- 穂別地球体験館 – 地球科学や自然を学べる体験型施設